岩切｜新鮮な魚にこだわった和食を真心と共にいただける割烹

ランチ、夜の宴（うたげ）、仕出し。用途は違えど美味しさは共通。コストパフォーマンスに優れた和食店「割烹 開山（かいやま）」

満足度の高いランチはリピーター多数。地域に根付いた岩切の名割烹。

仙台市の郊外。宮城野区岩切に店舗を構える「割烹 開山」さん。今回筆者はこちらで昼ご飯をいただくことにしました。お店の周辺にはスーパーやドラッグストアなども多く、車の往来も多い場所です。

東北本線岩切駅前の通りの交差点に佇み、外観は白を基調とした明るく落ちついた色合いです。

店の前には数台駐車スペースがありますが、お店からすぐのところに開山専用の駐車場もあります。

暖簾が掛かった入口。「和食屋さんに来た」と言う気持ちになります。

開山さんは新鮮な魚介類を確かな技術で仕立てた和食に定評があるお店。魚介類に目が無い筆者の期待は高まります。

なんでも、店主の実家は元々は魚屋さんだそうです。美味しい魚料理へのこだわりは店主のルーツにも関係があるのかもしれません。

1人で酒を傾ける。夫婦、カップルで水入らず。

会社や友人、家族親戚での宴会。法事の席や自宅等への仕出しなど。使い勝手がよく様々な場面で多くのお客さんに利用されています。

しかし愛される本当の理由は、料理の美味しさと接客にありました。

温かい雰囲気の店内で選ぶ豊富なランチメニュー。

店内は1階にカウンターが7席。6人掛けのテーブル席が2卓。筆者はカウンター席に通してもらいました。2階は宴会場のようです。

店員さんの柔らかく丁寧な接客にすでに心が和み始めていました。

ランチのお品書きに目を通すと、なじみ深い和食の品々が書かれていました。

そしてどれも思っていた以上にお手頃な価格です。その中から「当店おすすめ」とある「開山膳（かいやまぜん）」に決めました。

そして運ばれてきた開山膳がこちらです。

●開山膳 1,740円

豪華で彩り豊か。見た目だけでも食欲が掻き立てられます。

素材の味を引き出した刺身と天ぷら。

揚げたての天ぷらからいただきましょう。

海老2本にしし唐、長ねぎ、かぼちゃ、なす、紅しょうが。カラリと揚がっていますね。まずは海老を。

サクりとした歯触りで中の海老はプリっとして甘みがあります。

続けて野菜ダネをいただきます。

いずれも揚げ加減が頃合いで瑞々しく、その野菜が持つ本来の美味しさが際立ちます。

温かい天ぷらの次は冷たい刺身です。

この日は鮪、勘八、赤貝、北寄貝、蛸でした。ピカピカで新鮮そのものです。

カンパチは切っつけの角がピンと立ってコリっと歯ごたえで程よい甘みと脂が舌の上で溶け合う。

鮪はこの日は赤身。サッパリとしたコクと軽い渋みの重厚な味でした。

タコはクニュッとして甘みが濃いですね。

味噌汁と茶碗蒸しから見る。出汁の美味しさは和食の神髄。

続いては茶碗蒸しと味噌汁に焼き魚です。

蓋を開けると出汁と卵の混じりあった香りがフワリと立ちました。

三つ葉の清涼な香りと相まって胸がスッとします。

中の具の海老や椎茸の旨味が卵生地に溶け込んで、複雑で豊かな味を生みだしています。蒸し加減も柔らかくなめらかな仕上がりでした。

味噌汁はワカメと豆腐、なめこ、麩、そこに薬味のネギがかかっています。

こちらも出汁の風味に仙台味噌のスッキリとした切れがあるコクと香りが溶け合い、胃袋に染み渡ります。

この日の焼き魚は鰆。甘辛い味付けで柔らかい焼き加減でした。

これはご飯にぴったりですね。硬めに炊かれたご飯はさっぱりとしておかずの味が引き立ちます。

夜の料理も食べてみたい気持ちに誘われる。

評判通りの美味しいランチをお手頃価格でいただき大満足の昼食でした。

さてランチが美味しいと夜の料理も気になりませんか。

開山さんは日本酒が揃っているので、魚料理と宮城の地酒で一杯、と言うのも良いかもしれません。

美味しい魚が食べたい時はぜひ行ってみてくださいね。