一番町|生地の半分はお豆腐から。野菜の甘みを活かしたカラダ想いのパン屋さん

一番町|生地の半分はお豆腐から。野菜の甘みを活かしたカラダ想いのパン屋さん

この世に溢れているひとつひとつのパンには、ストーリーや職人の思いが込められています。

お弁当屋さんで働いていた店主が、産休期間中に始めた家庭料理のインスタライブ。
そのライブ内でパンの説明をする店主に届いたのは「実際に食べてみたい」という声でした。

そこから始まった「こなこ」ストーリー。

今回は、元々パン好きだった店主が「食べても罪悪感がない」をコンセプトにしたお店をご紹介します。

どうせ食べるなら、罪悪感なく食べたい。
きっとそれは、多くの人が思っていることなのではないでしょうか。

明るく気さくな店主も魅力のパン屋さん「こなこ」

にっこり微笑む看板が目印

場所は、青葉区一番町。

地下鉄東西線・青葉通一番町駅、南1出口からサンモール一番町を五橋方面に向かって300メートルほど進むと到着。

駅から徒歩5分ほどの位置にあります。ほぼ平坦な道なので、歩いても苦痛に感じることはなさそうです。

駐車場はないので、近隣の有料駐車場を使用しましょう。三井のリパーク仙台一番町1丁目駐車場からは、30メートルほどでお店に行くことができます。

❝日常に溶け込む一軒❞という表現がぴったりです。

 

ガラス張りの扉から穏やかな光が差し込む店内

2組ほど入ればいっぱいになってしまうほどのコンパクトなスペースに、ひとつひとつ丁寧に包装されたパンやクッキーが並びます。

いたるところで微笑むPOPも印象的。

どうやら、活動を始めた2021年は「黄色」に縁があったようで、身の回りの物を自然と黄色で揃えていたと店主は言います。

看板はもちろん、店内の壁にも黄色が使用されており、駅近でありながらも、現代の喧騒を忘れさせてくれるような、ゆったりとした温もりある空間が広がります。

 

厳選4種のパンをレビュー

おとうふパン 240円(税込)

「こなこ」さんの看板商品。

袋から出した途端、ほんのり甘いパンの香りに包まれます。

サイズは、手のひらにちょうど収まるくらい。

コロンとしたフォルムのパンは、すべすべしていて、まるで赤ちゃんのほっぺのよう。

砂糖は最小限、卵とバターは不使用ということですので、これぞまさしく「罪悪感ゼロのパン」と言ったところでしょうか。

豆腐特有の大豆の青臭さはまるでなく、ふっくら軽い食感でシンプルな味わい。

小さいお子様からお年寄りまで食べやすい逸品です。

ほうれん草ツナ 270円(税込)

みじん切りにしたほうれん草をおとうふ生地に合わせたパン。

袋から出した途端、ツナとマヨネーズの香りに空腹が刺激されます。

こちらも、手のひらに収まるくらいのサイズ感。

自家製のツナマヨは、シャキシャキとした玉ねぎがアクセント。

シンプルな材料だからこそ、素材それぞれの味わい深さがダイレクトに感じられます。

ほうれん草のような葉物野菜には、葉の流れに沿って繊維があり、咀嚼する力が弱い子どもには食べにくい野菜です。噛み続けるうちに苦みも増し、ほうれん草を嫌いな食べ物としてあげる子供も多いとか。

しかし、こちらの「ほうれん草ツナ」は、みじん切りで食べやすく、ほうれん草特有の苦みを感じることもありません。

ほうれん草嫌いの方にこそ食べていただきたい逸品です。

トマト×ソーセージおとうふパン 280円(税込)

トマトをおとうふ生地に合わせたパン。

袋から出した途端、洋風な香りに包まれます。

こちらも、手のひらに収まるくらいのサイズ感。

しっとりふんわり柔らかなパン生地は、安定のクオリティ。トマトのおいしさをシンプルに味わうことができます。フライドオニオンのトッピングは絶妙なアクセントに。

中には、ごろりと大きめのソーセージが入っており、食べ応え抜群の逸品です。

チョコ×オレンジ 260円(税込)

濃厚なココアパウダーと、スッキリした味わいのオレンジピールを生地に合わせたパン。「罪悪感のない」をモットーにパンを作る店主が「甘すぎないチョコパンを作りたい」という想いを抱き、誕生しました。

オレンジの皮をチョコレートでコーティングしたフランス生まれのお菓子オランジェットは、ショコラトリーでよく見かける定番です。

しかし、パンとなると見かけることは少ないのではないでしょうか。

袋から出した途端、深みあるチョコレートの香りと爽やかなオレンジの香りに包まれます。

こちらも、手のひらに収まるくらいのサイズ感。

甘さ控えめで心地よいチョコレートの余韻と、オレンジピールの爽やかさに贅沢な味わいを感じることができる逸品です。

 

おすすめの食べ方

そのまま食べてもおいしく召し上がれますが、電子レンジで20秒ほど温めるとより ❝ふわふわ感❞ を感じることができるそうです。

さらにその工程のあとに、トースターで2〜3分焼くのもおすすめ。そうすることによって中のふわふわ感を健在させつつ、外側はサクっとした食感に。

自分好みの味わい方を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

ヘルシーなパンを求めて

「おとうふパンの優しくほっこりする味で、少しでも幸せな時間を提供できたらうれしい」と話す店主。

ヘルシー食材の代表格「豆腐」。その食べ方は冷奴や湯豆腐、お味噌汁、鍋物などの定番料理に落ち着いてしまっているのではないでしょうか。

今回紹介したパン以外にも、にんじんを使用した角食パンやマリトッツォなど、さまざまなパンに出会うことができる「こなこ」さん。

「おとうふパン」という変化のある食べ方で、ヘルシーなお豆腐と栄養ある野菜を今よりも多く食卓に登場させてみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

店名:

こなこ

住所:

宮城県仙台市青葉区一番町1丁目6-19 壱番館ビル1階

定休日:

不定休

一人当たりの予算:

~¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。