
日本人が古来より育み親しんできた「和菓子」。職人さんが1つ1つ丹精込めて作った和菓子は素材の持ち味を活かして、時に素朴に、時に華やかに、色々な形に変化をします。そして、そのどれもが「美味しい」。これだけは不変です。
そんな和菓子の中でも特になじみ深いお菓子の1つが「団子」。串に刺して出される事も多く、手軽に食べられるのが特徴です。
仙台市は名物の1つに「ずんだ餅」があるように、美味しい餅や団子をいただけるお店が多いのです。今回は多くのファンを持つ愛すべき団子の名店をご紹介いたします。
目次
素朴な味わいの手作り団子は老若男女にファン多し「うさぎや本店」
素朴な美味しさの手作り団子は思わず顔もほころぶ。高砂に和菓子の名店あり。
JR仙石線陸前高砂駅。この駅の周りには飲食店、病院、スーパーなどいろいろ揃っており暮らしやすそうな場所です。そんな駅前の通りにあり、この地の名物と言っても過言ではないほど人気の団子を提供なさっている1軒のお店があります。
美味しい団子を作ることに並々ならぬ情熱を注ぎ。良い素材を吟味し丹念に手作りにこだわった団子は多くの人の心を掴み。毎日のように団子を求めてたくさんのお客さんが訪れています。
それが今回ご紹介いたします、「うさぎ屋」さんです。
黄色い外観が特徴的です。どことなく愛嬌を感じる外観に入る前から少し心が和みました。
「月にはうさぎがいて餅をついている。」と昔話で聞いたことがあるので、店名にちなんでお月様をモチーフにされているのでは?と昔話や童謡が好きな筆者は想像してしまいます。
お店の横には駐車スペースがあり、4台ほどは停められるようです。さっそく入店してみましょう。
店内には何枚ものサイン色紙が飾られていました。
中には「えっ!あの人も来店?!」と言うほどの有名人も訪れていたようで、人気と知名度の高さを感じます。
まんじゅう、せんべい、仙台味噌、漬物。さまざまな品が並んでいて興味津々。
ですが今回のお目当てはあくまでも団子。色々買うのはまた別の機会にと自分に言い聞かせ、団子のショーケースをのぞいてみる。
基本の団子は「しょうゆ」「ごま」「ずんだ」「あんこ」「くるみ」の5種類です。時期により期間限定の団子も作っているそうです。
今回は基本の団子の中から3種類選びました。
素材の密度が濃く色もあざやかです。良いものは見た目にもはっきりとそれが出るんですね。
和菓子の定番。「あんこ」って本当に良いもんですねえ。
まずはあんだんごからいただきます。
●あんだんご 146円(税込)
ご覧ください。両面にこしあんがタップリ塗られています。
団子の形が楕円形なのでたくさん塗りやすいのかもしれません。それでは食べてみましょう。
ふっくらとしてなめらかな感触の団子は軽いコシがあります。こしあんは小豆の味が濃厚で甘さもちょうど良い塩梅。これは後を引く味です。
こんな美味しいあん団子を食べたのですから、他の団子への期待も否が応でも高まってきました。
仙台市、団子、とくれば「ずんだ」は外せないでしょ。
仙台市の美味しい名物を挙げる際に欠かせないご当地グルメ「ずんだ」は団子との相性も抜群です。うさぎ屋さんのずんだあんは枝豆を100%使用なさっているそうです。
●ずんだだんご 146円(税込)
枝豆の爽やかな香りが心地よいです。それではいただきます。
清涼感のあるコクと甘みが口の中にじわっと広がっていく。素材の良さが余すことなく引き出されています。ずんだが好きな方も、初めてずんだを食べる方にもオススメしたい美味しさでした。
風味豊かで滋味深い。くるみだんごに舌つづみ。
最後はくるみだんごです。
●くるみだんご 167円(税込)
香ばしさを備えた甘い香りに食欲がかき立てられます。いざ実食。
くるみのコクに品の良い甘さ。それが団子と合わさることで口の中は幸福感で満たされました。
3つの団子はそれぞれに素材に個性がありそれが見事に引き出されています。
多くの人に愛される。素朴でホッとする味の手作り団子。
素材選びから始まり手作りにこだわった団子は老若男女多くの人に愛される絶品でした。
今回は購入しませんでしたが「ごまだんご」と「しょうゆだんご」にも惹かれます。
そしてだんごと並ぶもう1つの名物山菜おこわも美味しそうです。
お茶請けにも行楽のおともにも。高砂の地へお越しの際にはうさぎ屋さんの団子を、ぜひご賞味あれ。
INFORMATION
店名:
うさぎ屋
住所:
宮城県仙台市宮城野区高砂1丁目17-15
電話番号:
022-254-7668
営業時間:
8:30~17:00
定休日:
無休
一人当たりの予算:
〜¥1,000
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