一番町|仙台味噌の鮮やかな香りとコクは郷土の食材をさらなる美味へと高める。

一番町|仙台味噌の鮮やかな香りとコクは郷土の食材をさらなる美味へと高める。

日本人が古来より食べてきた伝統調味料「味噌」。その味と香りは私達日本人のDNAに深く刻まれています。日本全国にはその地方ならではの味噌があり、各都道府県ごとに色や味に違いがある。造り手による違いもある。

人間1人ひとりの個性のように2つとして同じ味のものはない。食文化の側面から見てとても興味深いですね。宮城県が誇るご当地味噌「仙台味噌」は長く奥ゆかしい歴史を持つ。
味と香りがあざやかで、スッキリとした味わいの味噌です。その仙台味噌と宮城の食材を用いた料理を存分に味わえるお店をご紹介いたします。

仙台味噌の奥深さに食べて触れる。宮城の食の歴史を地酒とともに呑む。「古々がみそ 一番町店(ここがみそ)」

仙台味噌の旨味とコクに新鮮な宮城の魚介類で地酒を堪能。たまの昼呑みは良いもんだ。

みなさんはお酒を呑む時は夜と昼、どちらで呑む頻度が高いですか?筆者は夜に呑む方が多いです。ですがたまに明るい時間にお酒を呑みたくなる時があります。昼呑みには夕方以降に呑むお酒とはまた違った楽しみがありますよね。

「たまには明るい時間に1杯呑むか。」筆者はふとそう思い一番町に向かいます。

さすが仙台市を代表する繁華街。飲食店も多種多様です。その中から「宮城の郷土の味を食べて、日本酒が吞みたい。」という気持ちになりあるお店を目指します。

向かった先はこちら。「古々がみそ一番町店(ここがみそ)」さんです。場所は一番町ですが隣の国分町よりの所にあります。

店名からして味噌料理を連想された方はいらっしゃいませんか?

そうです。こちらは宮城県が誇る伝統的な調味料である仙台味噌を始めとした宮城県の食の魅力を堪能できる居酒屋さんなのです。

さっそく入店。和風の落ち着いた感じが良いですね。どことなく蔵を思わせる部分もあり、それがより和の風情を醸し出しています。

テーブル席に案内していただきお品書きに目を通す。仙台味噌を使用した料理も魚介料理も豊富ですね。宮城の地酒のラインナップも充実しています。

 

ホロリとした牛すじに豊かな風味の味噌の味付けが後を引く。

●乾坤一 769円 (税込)

日本酒は「乾坤一 (けんこんいち)」という村田町のお酒。

ふっくらとした甘みに後口もまろやかです。いろいろな料理の味を引き立ててくれそうな味わいですね。

こちらのお酒と一緒に食べ合わせたのがこちら。

●牛すじ味噌煮込み 530円(税込)

じっくり丁寧に煮込まれたことは、品の良い香りからも想像ができました。

では、いただきます。

甘辛い味噌ダレに牛すじの旨味が溶け出してこっくりとした味が口に広がります。

牛すじはホロリと柔らかくて一緒に煮込まれたこんにゃくのクニャッとした歯触りがとの対比が良いですね。

七味唐辛子をパラりとかけると味が引き締まります。

玉子のまろやかさも味噌ダレに合っていました。

 

白子のクリーミーな旨味は他に例えようがない。

もう1品。

●たら菊の天ぷら 1,100円(税込)

たら菊の天ぷらを注文。真ダラの白子を宮城や岩手では「たら菊」と呼びます。

揚げたてでキレイな色に揚がっていますね。これを抹茶塩でいただきます。

サクりとした衣の中からクリーミーな白子がとろけるようです。

火を通した時の旨味とコクは他に例えようがなくそれでいて全くしつこくない。不思議な食材です。

 

素材の旨さをさらに引き出す和食の技法に感服。

ここで日本酒を追加注文。石巻市のお酒です。

●日高見 748円(税込)

柔らかくキレのある飲み口で魚介類にとても合いそうです。それならばと刺身を注文。

●マダイ昆布〆刺し 900円(税込)

わさび醤油でいただきます。和の技法「昆布締め」のおかげでタイの身は引き締まりコンブの旨味をもらって味に深みが増しています。

さらににもう1品刺身を追加。日高見は石巻市のお酒なので、同じ石巻市の魚を合わせてみよう。ということで注文したのものがこちら。

金華サバの炙り〆サバ(きんかさば)  1,210円(税込)

運ばれてきた〆サバは店員の方がその場で炙ってくれました。

皮の裏の脂が溶け出して身に行き渡っています。

わさび醤油と酢味噌に和がらしでいただきます。酢味噌でいただけるのは味噌料理を売りにする古々がみそさんならではですね。

石巻市の特産品の1つである金華サバは、濃厚な旨味と脂のコクがたまりません。

酢味噌がそれを上手く包み込んでまろやかに引き立てています。そこに和がらしが加わり後口がさっぱりしました。

 

若い世代の方々が多く訪れる事が嬉しく思う。

とても美味しかったです。どれもしっかりと作りこまれていて値段も良心的です。今度は夜にもうかがってみたくなりました。

そして古々がみそさんにはさまざまな世代の方が訪れていますが、比較的若い世代の方が多く利用されている事が嬉しいですね。仙台味噌や郷土の味に触れる良い機会だと思います。

今回は1人で呑みましたが、飲み放題もあるので宴会利用も良いかもしれません。みなさんぜひ行ってみてください。

INFORMATION

店名:

古々がみそ(ここがみそ)一番町店

住所:

宮城県仙台市青葉区一番町4丁目9-1かき徳ビル2F、3F

電話番号:

022-784-6624

営業時間:

[月]15:00~23:00
[火~日、祝、祝前日]12:00~23:00

定休日:

なし

一人当たりの予算:

¥4,000〜¥5,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。