一番町|文化横丁の歴史にこの店あり。古き良き時を今に伝える焼き鳥屋さん

一番町|文化横丁の歴史にこの店あり。古き良き時を今に伝える焼き鳥屋さん

焼き鳥。いつの時代も大人の好奇心をくすぐり煙の魔力が店へと誘う。それは老いも若きも同じことです。
そんな焼き鳥が良く似合う場所は昭和の風情を残した場所、ノスタルジックな空気が舞う横丁などではありませんか。

仙台市には美味しいお店が軒を連ねる横丁や路地がいくつもあります。そこには、初めて来たのに懐かしさがこみ上げてくるような感覚が湧いてきます。

今回は仙台市の代表的な横丁の1つ 「文化横丁」にあり、長きに渡り美味しい焼き鳥で大人の心を癒し、活力をもたらしてくれる。1軒の焼き鳥屋さんをご紹介いたします。

美味しい焼き鳥は驚愕のコストパフォーマンス。大人の心を癒してくれる都会のオアシス。「焼き鳥きむら」

文化横丁の老舗の焼き鳥屋さんで、昭和の情緒に癒される。

焼き鳥という食べ物は、ふと食べたいなあ。と思うと食べたい欲求にどんどん駆られていきませんか。あの煙を想像するとワクワクしてきませんか。

そんな気持ちになった筆者が今回ご紹介いたしますお店は、一番町の文化横丁にあります。

横丁の多い仙台においても長い歴史を持ち名店や老舗も多く、仙台で横丁と言えば文化横丁(通称:文横)を思い浮かべる方も多いようです。その文横にある老舗の焼き鳥屋さんがこちら。

焼き鳥きむら」さんです。

昭和の風情を感じる渋い店構えです。それでは入ってみましょう。

店舗は1階と2階です。筆者は1階に案内されカウンター席に座りました。

1階はカウンター席と4人掛けのテーブルが1卓でした。

壁に貼られたお品書きを見るとどれもとても安いです。

その中から「清酒」「湯豆腐」に好みの焼き鳥を注文。焼けるまで待ちます。

 

待っている間のお通しとサイドメニューも美味しい。

注文した焼き鳥が出来上がるまでの間に、お通しと先に来た湯豆腐で一杯いきますか。

高清水 250円(税込)

清酒は秋田のお酒です。冷やでいただきました。キレのある端麗な呑み口のお酒です。

お通しは白菜ときゅうりの漬物でした。

浸かり具合が筆者にはちょうどよく野菜の甘みが酒に合います。

 

●湯豆腐 250円(税込)

湯豆腐にはカツオ節が掛けられ横に野菜のだしが添えられていました。

山形の郷土料理ですが、宮城や東北の他の県でも目にすることが多いです。ご飯のお供としても冷ややっこや湯豆腐の味付けとしても重宝します。

豆腐の優しい甘みに、カツオ節とだしの旨味と歯ざわりが加わり酒が進みます。

 

鶏と豚。歯ごたえと味つけで味覚の変化を楽しむ。

先に注文した焼き鳥がきました。焼き鳥前半戦開始です。

●タン 100円(税込)
●ハツ 100円(税込)

豚のタン、塩、コショウの味付けされたハツです。間に玉ねぎを刺して焼くスタイルは筆者はこちらが初見でした。

シンプルな味付けで焼き加減も頃合い。内臓類特有の味が焼く事で活性化します。どちらもプツリとした歯ごたえですが、ハツの方がより軽い感じです。

間に入った玉ねぎのシャクッとした歯触りと甘みもコショウの刺激を中和させてくれますね。

 

●肉だんご 130円(税込)

鶏の肉だんごは、タレを付けて焼かれています。ホクホクとして柔らかくて食べやすいです。豚に比べると淡泊な鶏の味を甘辛いタレが優しく引き出しています。

2口目は七味唐辛子をサッと振りかけて味変をしてみました。七味の爽やかな香りと適度な刺激に味が締まりました。肉だんごは追加でもう1本お願いしました。

 

噛むほどにジワジワと広がる旨味とコク。

焼き鳥後半戦にいってみましょう。

●ロース 150円(税込)

これも塩、コショウの味付けに玉ねぎの組み合わせです。

どっしりとコクがあって、でも意外とあっさりしている。豚肉本来の味が存分に発揮されていました。

 

●ねぎま 150円(税込)
●ぼんじり 130円(税込)

ねぎまの味付けは塩。鶏の正肉の間に刺されているのはこちらはネギでした。

鶏肉がしっとり柔らかく、肉汁がじんわりと口に染みて焼いたネギの香ばしい甘みがそれと相まって胃袋に落ちていく感じが良いですね。

ぼんじりはクニュっとした歯触りで鶏の他のどの部位とも違う強い旨味が広がります。それでいて重くない後口は鶏だからこそですね。

 

次も来たくなる味と風情と温かみ。

とても美味しかったです。そしてどれも安い。この値段でいただいても良いものか。と思えるほどコストパフォーマンスが素晴らしかったです。

そしてこちらのお店は女将さんが1人で焼かれているのですが、アルバイトの男性陣がいずれも若い方々でしたがテキパキとして親切に対応してくださり、女将さんは元より皆さんの接客の丁寧さにとても感心しました。

今回はいただきませんでしたが、きむらさんの人気の品に豚みそというものがあり、早くに売り切れてしまう日もあるほどだそう。それを知るとまた行きたくなってきます。

焼き鳥きむらさん。筆者は心からお勧めいたします。

INFORMATION

店名:

焼き鳥きむら

住所:

宮城県仙台市青葉区一番町2丁目4-17

電話番号:

022-227-0708

営業時間:

[月〜土]17:00~23:00

定休日:

日曜日

一人当たりの予算:

¥1,000〜¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。