国分町|英国×日本。オーナ―夫妻の想いが温かく宿る隠れ家カフェ

国分町|英国×日本。オーナ―夫妻の想いが温かく宿る隠れ家カフェ

今回ご紹介するのは、仙台市中心街の小さな雑居ビルにある隠れ家的カフェ。

イギリス人のジェームズさんと仙台出身の夏海さんご夫婦が、出会いの地であるイギリス・ノースフィールズへの想いを丁寧にカタチにしたお店です。

「自宅のリビングのように寛げる場所にしたかった」とオーナー夫妻が語るように、飾らないけど温かい、手作りの空間とお菓子たちが待っています。

イギリスの素朴な伝統菓子とヴィンテージな空間が魅力的なカフェ「Northfields(ノースフィールズ)」

小さな雑居ビルの3階。ヴィンテージの扉を開けると、そこはイギリス空間。

「Northfields」さんがあるのは国分町、晩翠通りに面した小さな雑居ビルの3階。

初めての方は一瞬、「こんなところに?」とためらうかもしれませんが、レトロな雰囲気の細い階段を上った先にヴィンテージの木のドアがお出迎え。

店内は14席というこぢんまりとした空間。

私が訪れたのは休日の15時半頃で、いつものようにお店は満席。ドアの外で席が空くのを待つことになりました。

私は壁に寄りかかって本を読みながら並んでいたのですが、お店から出てくるお客さんの満たされた表情を見るだけで「素敵な時間を過ごされたんだな」と高揚感に包まれます。

一緒に並ぶ人々もみな穏やかな雰囲気で、この時間を含めて楽しい。

お店が愛されている証拠ですよね。さあ、待つこと20分ほどで入店することができました。

 

カウンターで注文して席へ。ケースには美味しそうなお菓子がずらり。

ドアを開くと、焼きたてのお菓子のスパイスと甘い香り、コーヒーの香りが立ち込める店内。

入り口にあるカウンターで先に注文をしてから席に着きます。

ドリップコーヒーは浅めの「Northfieldsブレンド」と、濃いめの「コロンビア」。どちらも1杯450円です。他にもラテやカプチーノがあります。

ティーはイギリスの香り高い「BREW TEA」。こちらは大きめのポットにたっぷり、カップ2杯分ほど注ぐことができます。

そして、ガラスケースの中にはスコーン、キャロットケーキ、ブラウニー、クランブル、ローフケーキといったイギリスの伝統的なお菓子が。

全てがジェームズさんと夏海さんとのホームメイドの味。

季節のフルーツを使ったものなどバリエーション豊富です。メニュー名が英語でさらりとケースに書かれているのも素敵!

私はいつものお気に入り、濃いめのドリップコーヒー「コロンビア 450円」キャロットケーキ 550円」を迷わずオーダー。「最後の1個、良かったですね」と夏海さんもにっこり。

 

1度食べたら忘れられない。どこか懐かしくて、心がふわっとほどけるようなキャロットケーキ。

Northfields」さんの数あるメニューのなかで一番人気なのがこちらのキャロットケーキ。新鮮なニンジンとスパイス、ドライフルーツがたっぷり入っています。

生地はずっしりと詰まっているかと思いきや実はふわっとしていて、フォークを入れるとしっとりホロホロ。

そしてここのキャロットケーキはなんと言っても、もっちりとした口当たりが魅力。

口中で溶け合うシナモンやナツメグの香り、ニンジンとブラウンシュガーの優しい甘み、そしてクルミの歯ごたえ。それから、トップにあしらわれた甘酸っぱいチーズフロスティング。

そうそう、この味、この香り、この食感。食べると元気になる。素朴でシンプルなのだけど丁寧に作られた優しい味わい。多くの人がリピートする理由があります。

 

英国ヴィンテージテイストの洗練空間にも注目

コーヒーのカップ&ソーサーは1970年代のイギリスヴィンテージ。

日々新しいことに挑戦しながらも、古き良きものや伝統的なレシピを大切にしているところが「Northfields」さんの素敵なところです。

ヴィンテージの机や椅子、ちょこっと飾られたオブジェ、コンクリートむき出しの壁や床、トライバル系のラグ、洋書、ドライフラワーまで、至るところにオーナー夫妻の審美眼が光ります。

飾らないけど大切にされてこの場所にきたものばかり。

そしてこの店内は、ジェームズさんと夏海さんが初めてデートしたイギリス・ノースフィールズのカフェの雰囲気を再現するべく、ほとんどセルフリノベーションで創り上げたそう。

夕暮れ時には各テーブルにキャンドルが灯って、街のど真ん中なのにいつも静かで、お客さんの語らう声とコーヒーを淹れる音だけが響いている、何の過不足もない。そんな場所です。

ひとり時間で自分をリセットしたいとき。親しい人とおしゃべりしたいとき。美味しいもので心を満たしたいとき。読書や仕事に集中したいとき。

どんなシチュエーションでも受け止めてくれる懐の深さがあります。

 

イギリスから輸入したTEAやお菓子も販売

入り口近くには、オーナー夫妻がセレクトしたイギリスやTEAやお菓子が販売されています。

レモンカードやマーマレード、ショートブレッド、トフィーなど、美味しくてパッケージが可愛いのでギフトにも喜ばれそうです。

ひとり時間を堪能した私は、家族へのお土産にディカフェの「アールグレイティ 15パック/1500円」と、フェアトレード認証取得の「ホットチョコレート 250g/1000円」を購入。お家でいただくのが楽しみです。

さて、「Northfields」さんのおふたりが目指すのは、イギリスにあるような小さいけれど温かく、スタッフとお客さんの距離近いフレンドリーなカフェ。

お菓子作りのワークショップやイギリスで買い付けるヴィンテージ&アンティークのマーケットなども不定期で行っているそう。ぜひインスタグラムをチェックしてみてくださいね。

INFORMATION

店名:

Northfields(ノースフィールズ)

住所:

仙台市青葉区国分町1-3-13 遠藤ビル3F

電話番号:

080-2801-6817

営業時間:

12:00〜17:00 (L.O 16:30)

定休日:

水曜日
※不定休あり

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。