
いちごビュッフェにいちごフェア。
寒かった冬が過ぎ、だんだんと暖かくなってくる頃になると、レストランからホテル、デパ地下や近所のスーパーにいたるまで「いちご」にフィーチャーするイベントをよく見かけます。
今回は、ヨーロッパを中心に世界で権威のある国際味覚審査機構(ITI)にて、最高ランクの三ツ星を受賞した実績のある、いちご農家「燦燦園」さんの飲食部門をご紹介します。
初春の風物詩として私たちの心に根付いているいちごを、季節問わずいつでも食べることができるなんて…。
いちごに恋する365日「甘熟いちごや 燦燦園(さんさんえん)」
ショッピングセンター内にある和モダンな一角
都会に近付くにつれて「和」を感じることができにくくなっている現在。
古来から伝わる和風なデザインと、洋風に近い現代的でスタイリッシュなテイストを融合させた外観が目を引く場所。
ここは本当にショッピングセンターなの?と思うほどに高級感ある一角です。
場所は、太白区長町にある「ララガーデン長町」3階。地下鉄南北線・長町南駅直結という足を運びやすい立地にあります。
駐車場は、平面・立体合わせて630台を完備。お隣「ザ・モール仙台長町」と共に3時間無料で利用が可能です。
いちごのポテンシャルは無限大
お品書には、こだわりのいちごを使った豊富な和スイーツメニューがずらり。
レジの横にあるショーケースには、華やかさをまとったいちごが並びます。
食べ物を前にした時、最初に感じるのは見た目の印象。
おいしそうはもちろん、深い紅色をしたいちごの輝きやコロンとしたフォルム、好きな人にはたまらないものです。
ショーケースの横には、いちごを使用したお菓子が並んでいます。
生のいちごが使用されているものと違って賞味期限が長いので、手土産としても喜ばれること間違いなし。
また、店舗横には腰を掛けることができるスペースがあります。
ショッピングの合間にちょっと一息つくのにもおすすめです。
幸せのかたまり
●こしかけいちご大福 380円(税込)
日本独自の美しく移ろう季節の刹那を切り取って表現する和菓子のひとつとして、多くの人から絶大な人気を誇る「いちご大福」。
シンプルな材料で作られているからこそ、お店独自のこだわりを楽しむことができるのではないでしょうか。
燦燦園さんのいちご大福は「こしあん・いちごあん・ちょこあん・抹茶あん」の4つの中から餡を選ぶことができます。今回は、いちごあんをいただきました。
さて、透明な容器の間からおしとやかに出番を待ついちごの姿が気になります。
さっそく開けてみましょう。
はちきれんばかりの果肉が堂々と姿を現しました。
頬張る前に思わず写真を撮り、誰かに自慢したくなるサイズ感です。
「こしかけいちご」という商品名に惹かれ選んでみたのですが、まさにその通り。
こだわりの新鮮な特選大粒苺が、大福でできたソファーにどっしりと腰かけています。
たっぷりのいちごあんに包まれた大粒のいちご、これぞまさに萌断!といったところでしょうか。
ひとくち食べれば、生きているかの如く飛び散る果汁。甘さ控えめの上質な餡と、柔らかいおもちに包まれているいちごは、驚くほど甘くてほんのり酸っぱい。
それぞれが見事に調和され、濃密な味わいを感じることができる逸品です。
●いちごわらび 400円(税込)
平安時代、醍醐天皇も愛したぷるぷるな食感が人気の和菓子といえば「わらび餅」。ほどよい甘さと、きなこの香り、黒蜜をかけて食べるイメージが強いかと思いますが、燦燦園さんのわらび餅は一味違うようです。
木目をあしらった容器と、竹風の楊枝、細部まで和のこだわりを感じます。
そんな容器の間から、ふるふる揺れるわらび餅の姿が…。さっそく開けてみましょう。
5つのわらび餅と3つのいちごがコロコロと入っています。
見た目が地味だと言われることが多いわらび餅ですが、生のいちごが添えてあることによって彩り鮮やかで華やかな印象に。もう地味とは言わせない、といった勢いを感じます。
楊枝を刺してわかる、柔らかさともっちりとした弾力。
粒子の細かいきなこをまとったわらび餅は、ほんのりピンクに色付いています。
なんと、香料を使用せず、わらび餅自体にいちごが練り込まれているとか。
断面を見てもわかる通り、みずみずしさが印象的です。
プルプルとした舌触りと、香ばしいきなこ、新鮮ないちごが絡み合ったことで生まれるのはまさに、至福の瞬間。
そのまま食べてもおいしく召し上がれますが、お好みで付属の練乳をかけても◎
練乳に抜群の相性を誇るいちご。
そんな練乳をわらび餅にも、という新感覚さも楽しむことができる逸品です。
●苺菓(いちか)250円 (税込)
燦燦園さんの商品の中でも比較的賞味期限が長く、ゆっくりと楽しむことができるお菓子。いちごをあしらった「おやつカステラ」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
白と薄いピンクを基調としたシンプルなデザインのパッケージからは、洗練された高級感が溢れます。
サイズは、手のひらにちょうど収まるくらい。
袋を開けると、ミルキーな香りに思わず笑みがこぼれます。
ゆっくり味わいたいという気持ちと、おもいっきり頬張りたいという気持ち…まさにジレンマ。
しっとりとした生地にふんわりと香るいちごの風味。間には、白餡とホワイトチョコ。
懐かしさの中に新しさを感じるクセになる味わいです。
いかにもいちご菓子らしい色合いと味わいで、幅広い世代が楽しむことができる逸品です。
五感の芸術
私たちは日ごろ、五感を通じて食べ物を認識し、味わっています。
視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚。
味覚、嗅覚は言うまでもなく、視覚は「おいしそう」という見た目の印象。口に入れる前においしさを伝えてくれるのは触覚です。
例えば、持ち上げたときの大福の柔らかさ、わらび餅に楊枝を入れた時の優しい手応え、苺菓のしっとりとした生地感など、触れることで伝わってくることがあると思います。
最後は聴覚。食に最も関係がないように思えますが、「こしかけいちご大福」などインパクトある商品名や、噛んだ際の音、一緒に食べた人の声などは意外と覚えているものです。
燦燦園さんは、生産を「燦燦園」、体験を「ベリープラネット 燦燦園」、飲食を「甘熟いちご屋 燦燦園」とそれぞれの部門を設け活動しています。
より良いいちごを求めて欠かさない「探求心」、栽培方法の改善や、さらに美味しく華やかに皆様に喜んでもらえる販売を「挑戦心」、周辺の農家の仲間をはじめとする生産者との「協力協調」をテーマに、宮城県の美味しいいちごを盛り上げていく事を目標にしているそうです。
今回紹介したいちご和スイーツ以外にも、さまざまないちご商品に365日出会える「甘熟いちごや 燦燦園」さん。
いちご和スーツという幸せの塊、五感の芸術をぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
店名:
甘熟いちごや 燦燦園(さんさんえん)
住所:
仙台市太白区長町7丁目20-5 ララガーデン長町 3F
電話番号:
022-393-4033
営業時間:
10:00~21:00
一人当たりの予算:
~¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。